和温療法の手順

日本循環器学会の慢性心不全に対するガイドラインにクラスIとして掲載され、「高度先進医療」として承認された和温療法の手順です。 認証以外の手順および機器を使用した場合は、「和温療法」とは認められません。

体重計と血圧計の写真
1. 和温療法室入室前の準備

脱衣して体重を測定後、和温療法専用の病衣に着替えます。
・血圧
・心拍数
を測定します。


※体重計・血圧計に関しては特に指定はありません。
和温療法器
2. 和温療法器へ入室

専用の和温療法器に入室し、全身を15分間温めます。

和温療法器の室内は天井から足元までほぼ均等の60℃になるように設定されています。60℃・15分間の和温浴で深部体温は約1.0 ℃上昇します

※和温療法器内は和温療法器外と会話ができます。また、点滴や酸素吸入中のためのチューブをつけていても(管を通すための小孔が扉部分にあるため)、そのまま和温療法の実施が可能です。
安静保温
3. 安静保温

15分間の和温浴後に、ベッドまたはリクライニング椅子であおむけになり、60℃の和温療法器内で温めた毛布で全身を覆い、30分間の安静保温をします。
水分補給
4. 水分補給・測定

30分間の安静保温後、脱衣して汗をよく拭きとり、体重を測定して発汗量を計算します。

元の着衣に着替えてから発汗量に見合う水分を飲用(補給)します。

血圧・心拍数を最後に測定します。